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紫外線への免疫をつける②

紫外線によって肌の細胞が破壊されると、赤い炎症になり、炎症を鎮めるためにリンパ球という免疫細胞が集まって水疱を作ります。熟した鍋を水で冷やすように、炎症を水分などで治そうとするのです。しかし、炎症が全身に及ぶと、まるで悪い細菌が体内で暴れ回ったときのように、全身の免疫機能がフル活動することになります。そして、発熱にも結び付くのです。サンバーンといわれるこの状態は、肌にとっては火傷と同じです。数日後に炎症が治まっても、破壊された肌の細胞が元に戻ることができなければ、細胞は欠落した状態になりシワも生じます。細胞分裂そのものも減少することで、メラニン色素は沈殿し、シミの原因にもなるのです。

サンバーンは、絶対に避けるべき日焼けです。一方で、もともと肌の色が濃い方は、UVカットのスキンクリームを塗って海水浴をしていると、肌の色がそれまでより濃くなっていることがあるはずです。肌に赤みや痛みといった炎症は見られません。ただ、色が濃くなっただけ。これは、色素細胞とそれが合成したメラノソーム、さらにはメラノソームから放出されたメラニン色素が、しっかりと防御機能を果たしている証になります。これをサンターンといいます。日焼けをするならば、サンバーンではなくサンターン。そのためには、日頃から弱い紫外線を浴びておくことがポイントになります。

つまり、弱い紫外線で肌を慣らしておくのです。春から真夏にかけての紫外線が強い時期には、日光浴は避けるべきですが、秋から冬にかけての紫外線の弱い時期には屋外での散歩やスポーツを短時間楽しむことも一考です。曇りの時期は特におすすめです。弱い紫外線で肌にほんの少し刺激を与えることで、肌を守ってくれる色素細胞も元気になります。そのときに、UVカットの化粧品や衣類、さらには、外出後に化粧を落とした後の肌の保湿はお忘れなく。弱い紫外線に当たるといっても、当たりすぎては肌にダメージを与えますのでご注意ください。ほどほどが肝心です。また、太陽光を浴びることで肌にアレルギー反応を起こしてしまう方もいます。

紫外線は免疫力を正常に戻すといいましたが、一方で、「光アレルギー」といって肌の炎症を引き起こすこともあるのです。肌に炎症があるときには日光浴は避けた方が無難といえます。「肌が少し焼けた気がする」という程度が「いい日焼け」です。紫外線を防ぐためには、肌を少しだけ紫外線に慣らしてください。真夏では、帽子や衣類、UVカットの化粧品を使っても、少しの日焼けは起こりやすい。真夏にはしっかりと紫外線対策をしつつ、紫外線が弱くなる時期には、少しだけ屋外で紫外線を浴びて、紫外線に対する免疫力をつけて、肌の健康に役立てていただきたいと思います。

紫外線への免疫をつける①

シミを気にする方にとって紫外線は大敵です。しかし、紫外線には思わぬ効用もあります。太陽光には、目で見える光の可視光線と、肉眼では見えない赤外線や紫外線があり、電磁波の波長の長さで分類されています。この波長を応用して、赤外線や紫外線を用いた医療機器が開発されて治療で使われているのです。紫外線は、細胞を破壊して遺伝子を損傷する破壊力がありますが、それを治療に応用することで暴走した免疫力を抑制することも知られています。その紫外線を応用した治療は、光線療法といい、免疫機能が関係しているアトピー性皮膚炎や乾癬など皮膚疾患では広く行われています。

紫外線は肌にとっては敵のはずなのに、肌の治療に役立つこともあるわけです。しかし、日焼けに関していえば、肌にとってはよくありません。医療機器のように波長を調整して必要な箇所に当てるといったことができないからです。紫外線は屋内にも入り込むほど至るところに存在していますが、真夏の海水浴ではその破壊力は強烈になります。よくあるパターンは、真夏の海水浴場で起こる真っ赤な日焼けです。UVカットのスキンクリームを塗っていても、海で泳いでいるうちに流れ落ち、気がついたときには全身が真っ赤になってしまう。これは単なる日焼けを通り越して、皮膚炎を起こしている状態です。人間の肌は紫外線の侵入を防ぐために色素細胞からメラニン色素を合成しています。

黄色人種や黒人は、メラニン色素が合成しやすい肌を持っているため、紫外線から身を守りやすいというメリットがあることを覚えていますか。お肌にメラニン色素があることは、決して悪いことではありません。ところが、日頃から紫外線を避けた生活をしていると、肌のメラニン色素は少なくなり、紫外線の侵入を許してしまいやすいのです。その結果、真っ赤な日焼けになり、これを「日光皮膚炎」といいます。メラニン色素の防御がない肌には、紫外線が肌の奥の細胞にまで到達します。肌の奥には、毛細血管が張り巡らされており、免疫機能が常にスタンバイしている状態です。そのため、紫外線によって肌の細胞が破壊されると、免疫細胞もいっせいに働き始めることになります。

UVカットは徹底しなければ逆効果②

真夏の夜に飛びまわる害虫を紫外線に、肌をあなたの部屋に置き換えて考えてみてください。窓を開けっ放しにしていると、害虫類が室内へ入ってきます。網戸をしていても、小さな虫が侵入してくるため、エアコンをつけて窓は閉めっばなし。お隣さんを見ると、エコ対策で網戸にしている。室内には虫よけ剤などの準備が整っているのですが、隣からは見えません。「私もエコ対策」といって窓を開け放したとしましょう。害虫類がドッと室内に入ってきて、あなたはパニックになりませんか。お隣さんのように虫よけ剤などがないため、室内の害虫はあなた自身が退治しなければなりません。

新聞紙を丸めて追い回し、ご家族には「虫よけ剤を買ってきて!」と叫び、家中が虫退治で大わらわになってしまいます。久しぶりに紫外線対策をしなかった肌でも同様のことが起こります。珍しくドッと侵入してきた紫外線によって、色素細胞が対応に追われてしまうのです。紫外線が少ないのは当たり前と、肌が勝手に思っていると考えてください。その結果、年に1回とはいえ、急に紫外線にさらされてしまうと、紫外線の防御をするはずのメラニン色素が少ないまま肌にダメージを受けることになるのです。つまり、紫外線防止を心掛けるならば、徹底していただきたいと思います。

年に1回程度ならば強い紫外線に当たっても大丈夫とは思わないでください。年に1回浴びる強い紫外線こそ、肌にとっては大敵と知っていただきたいのです。常日頃から日傘や帽子、紫外線カットの化粧品などで対策を行っている人は、気を抜かないでください。「たった1回」がシミのもとになると心得ていただきたい。油断をしてはいけません。でも、紫外線防止のことだけを考えて生活をして、「疲れちゃう」と思う人は、徹底しないことを逆手にとって、ほどほどの紫外線防止を心掛けてください。ほどほどこそ、肌の健康にとっては大切なのですから。

紫外線を防ぐには、長袖&長ズボン、帽子、サングラス、もしくは日傘が有効です。衣類によって70%程度は紫外線をカットできるといわれています。そして、顔や首などの衣類で被えない部分は、サンスクリーンを活用する。ただし、サンスクリーンの成分によっては、アレルギー反応を引き起こすこともあります。ご自身の体質が商品が合うかどうかは、顔に塗る前に手などに塗って確かめてからにしてください。かゆみが生じた場合は、我慢しないですぐに洗い流すように心掛けましょう。紫外線防止を徹底するならば、1年を通して四六時中行うこと。「ついうっかり」は止めてください。そして、それが無理ならば、ほどほどに紫外線防止を行うことを考えていただきたいと思います。

UVカットは徹底しなければ逆効果①

日頃から美肌に関心の高い方は、春から夏にかけての紫外線の強い時期には、日傘や帽子、長袖の上着や手袋を着用して日よけを徹底されていると思います。顔や身体にも、サンスクリーン(日焼け止め)を塗るなどしているはずです。しかし、徹底しすぎて肌にとっては逆効果になることがあるのをご存知ですか? 紫外線防止に神経質になりすぎて、ちょっとした気の緩みからシミができやすくなることがあるのです。くりかえしますが、紫外線は、人間の細胞を傷つけ、シミやシワ、がん発症リスクを向上させるなど、悪影響に結びつきます。太陽光からもたらされる紫外線は、地球上を保護していたオゾン層の破壊もあって、年々強くなっているといわれています。

外出先だけでなく、車の中や室内でも、UVカットのガラスを使用してなければ、紫外線は容赦なく降り注ぎ、人間に牙をむき続けています。そのため、真夏の日光浴は避けるのはもちろんのこと、日常生活の中でも、紫外線防止対策は欠かせません。しかし、四六時中、紫外線防止のことばかりを考えてもいられないでしょう。仕事はもとより、家事や育児にも追われていたら、ついうっかりということはあります。この「ついうっかり」こそが、肌のダメージをひどくしてしまうのです。「ついうっかり」するのならば、肌にとってはほどほどの紫外線を毎日浴びている方が、習慣的に肌が防御体制を取っているために、まだマシといえます。

紫外線防止を徹底するならばそれを貫いてください。そうでなければ、神経質になりすぎないでください。常日頃から徹底的に紫外線防止をしていると、肌はその状態に慣れています。つまり、紫外線を浴びないことが当たり前という状態です。ところが、美肌に気を遣っている女性の中には、「年に1回程度の日焼けだから大丈夫」という方がいます。休日にビーチへ行きサンスクリーンを塗り忘れてウトウトと夢の中へ。気がついたときには全身真っ赤な状態で、「失敗しちゃった」と思っても後の祭り。ヒリヒリする肌を冷やしながら、「明日から気をつけよう」といいます。しかし、この1回こそが、肌にとって大きなダメージとなるのです。

紫外線とフリーラジカルのダブルダメージは避ける!③

最近では、会社員の方のマラソンをする姿も増えました。2007年から毎年開催されている「東京マラソン」には、約3万人もの一般市民の方が抽選で出場されており、これに出場するためにマラソンを始めたという方もいます。昼休みや仕事の後に皇居の周りを走る姿もよく見るようになりました。一方で、プロポーションを保つためにジムへ通っている人もいます。たぷたぷとした腹部の脂肪も、ジム通いをして3か月も経てば、引き締まってウエストラインもくつきりしてきます。ワンサイズダウンの洋服を着て足取りも軽やか。トレーニングの賜物といえます。

しかし、健康やプロポーション維持に欠かせない連動が、肌の細胞にとっては老化を促進してしまうのです。こんなお話をすると、美肌のために運動を止めようと考える方もいるかもしれません。でも、運動を否定するために、ここで紫外線やフリーラジカルのお話をしたわけではないのです。一般的には運動をすると、新陳代謝が上がって肌がスペスベになるといわれています。身体を動かすことで血流が良くなり、汗と一緒に老廃物は体外へと排出されやすくなるからです。

汚れと一緒に肌の表面の古い角質層がはがれ落ちやすくなって、肌の表面にできていたシミも消えやすくなります。健康的な肌に運動は欠かせません。とはいえ、わざわざ美肌のために、お金を掛けてスポーツジムヘ無理に行かなくてもいいのです。日常生活で身体を動かすように心掛ければ十分です。会社や買い物へ行くときなどに早足で歩くようにする、階段を使う、部屋の隅々まで掃除をする、庭の手入れをする。こんな日常の動作だけでも、「身体を動かす」ことを意識すると、真冬でも汗が噴き出してきます。それだけで「運動」になります。激しい運動ではないので、プリーラジカルのリスクも少なくて済むわけです。

ただし、運動が好きでゴルフやテニス、マラソンなど、すでに屋外でのスポーツを楽しんでいる方は、肌の健康を損ねやすいので注意が必要です。特に春先から真夏にかけて紫外線量が増える時期には、紫外線防止を心掛けてください。長袖のシャツやズボンなどの衣類を身につけるだけでも、紫外線をカットすることができます。肌が露出する顔にはUVカットのクリームを塗るなど、紫外線防止対策は欠かせません。屋外での運動や作業を行うときには、肌を露出しない衣類の着用と日傘や帽子、さらには、日の細胞を保護するためのサングラスなど、細胞の保護に努めていただきたいと思います。

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