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白ければよい、は間違い③

メラニン色素は、紫外線という強敵に抵抗するための武器です。武器を持たない状態で、紫外線に当たれば、当然、肌はダメージを受けます。美肌を望み、美白に関心のある人の中には、ヨーロッパの色白の肌の人々に、憧れのような気持ちを持っている方もいます。しかし、白色人種の方々は、肌にメラニンが少ないために、肌は透きとおり、毛細血管の色の青さが浮き出て青白くも見え、紫外線にとても弱いのです。そのため、日常生活の中でもシミやソバカスなどが生じやすく、南国のバカンスで日光浴を楽しんでいる白色人種の方々の肌を見ると、全身がシミやソバカスだらけというのは珍しいことではありません。

また、肌が白い人は、皮膚がんになりやすいといわれています。肌の色が白い人は、肌の色が濃い人よりも、なお一層紫外線から身を守る努力をする必要があるのです。日本人の肌は黄色です。「私の肌は白い」と反論する方もいるかもしれませんが、人種的には黄色人種であり、皮庸にはメラニン色素という紫外線から身を守る武器をある程度備えていることになります。つまり、色白の人よりも、少し色のついた肌の人の方が、紫外線に対する防衛能力が優れているともいえるのです。

そんな優れた特徴を無理に手放す必要が、なぜあるのですか? 単に色白=美白、さらには、それに結びつけた美肌の化粧品メーカーの戦略にのり、わざわざ健康的な肌をなぜ捨てようとするのですか? 無理に色白になる必要はまったくありません。生まれ持った肌の色を活かして、健康的な美肌を考えていただきたいと思います。肌の色が白ければよいというのは、単なる化粧品のイメージ戦略に乗った発想にすぎないと私は考えています。