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ピーリングのしすぎは禁物!①

美白の化粧品でも消えないシミをなんとかしようと、「ピーリング」を行っている人もいるでしょう。ピーリング化粧品には、グリコール酸やフルーツ酸などの成分が配合されています。これらの成分の「酸」の力で、肌の表面の角質層を軟らかくして、シミをはがし落とすという方法です。シミが肌の表面近くにあれば、その表面をはがすことでシミも消すことが可能です。また、こキビも、肌の表面の毛穴が塞がって起こるため、蓋となっている角質層を取り除いて毛穴を開くことで、こキビは治りやすくなります。加えて、ニキビ痕で陥没した肌も、ピーリングの後に肌の表面が新しい細胞で満たされればきれいになります。

皮膚科でも、一般的にシミやニキビ痕を消すために、ケミカルピーリングの治療が行われています。専門の医師が治療し、肌のケアも指導してくれるはずです。肌の治療で行われているピーリングですが、みなさんもご自宅で気軽に体験できるようになっています。ピーリング剤を配合した石鹸や化粧水、乳液などが店頭にはたくさんあるからです。ご自身の肌に合わせて購入する選択肢は山ほど。そんなピーリングのブームといえるほどの状況に疑問に感じていたところ、「ピーリングをしたら肌が赤くなっちゃたんです」という患者さんがいました。「普通にピーリング剤入りの洗顔料を使用していただけなのに、頬骨の辺りが赤くなって痛い」とおっしゃって、その方の肌を見ると炎症を起こしていました。

シンプルな成分のスキンオイルを塗って保湿し、紫外線に当たらないようにアドバイスしたところ、数日後には肌が正常に戻ったので、「なぜピーリングをしたの?」と尋ねてみました。「だって、頬骨のシミが気になって、ピーリングなら消せると思ったのです。でも、ピーリングを1回しても消えないし、もっとたくさんピーリングをすれば消えるかと思ったのです」この話を聞いて驚きました。過剰なピーリングは、肌にダメージを与えかねません。このことを知らないまま、ピーリングを繰り返している人がいたのですから。幸いこの方の肌は、保湿と紫外線対策で正常に戻りましたが、方法と肌の状態によっては、余計にシミが増える可能性もあるので注意が必要です。